2016/01/20 更新
アメリカの草レース仕様がモデル、スズキのグラストラッカー!
250ccクラスのバイクが走っているのもよく見かけるようになりました。グラストラッカーはスズキから発売されたオフロードの外観を意識したバイクで、派生車種もあり、使用可能なマフラーも豊富です。今回はグラストラッカーの詳細とマフラーについて迫ってみました。
グラストラッカーの全体
軽量かつコンパクト、ファッション性が高い。
90年代後半のトラッカーブームを経て誕生した、スズキのグラストラッカーシリーズ。
250㏄クラスとしては小柄で軽く足つきが良好、シンプルな構造のエンジンが好評を得ていたこともあり、2000年の登場時から高い人気を誇っていました。
それから1年後、マフラーの簡素化を始めとした派生車種ビッグボーイとの差別化が大幅に行われ、それに伴う価格刷新により定番商品としての地位を不動のものにしました。
2007年の自動車排出ガス規制により一旦生産が終了するものの、その後も細かいマイナーチェンジと改良を積み重ね、今も消費者のニーズにしっかり応えるバイクとして愛されています。
そのような経由を背景に2000年に誕生したのがスズキのグラストラッカーでした。エンジンは同社のボルティーの排気量250cc単気等を選択してシンプルなフレームに搭載、さらにシンプルな外装を装着した非常に軽量小型という特徴を持ちつつ、それに伴う低価格性もあって、多くの街乗りライダーやカスタムユーザーに支持されました。
非常にシンプルな車体構造のため、まるでプラモデル感覚でバイクをカスタムできるのがストリートバイクの特徴であり、グラストラッカーも例外ではありません。車検も無いためカスタムの制限を気にすることも無く、カスタムパーツも多く安価で出回っているため、気軽なおもちゃ感覚で楽しめるという理由もありいまだに廃れぬ人気を保っています。
グラストラッカー、グラストラッカー・ビッグボーイのウリはやはり洗練されたボディラインでしょう!ヨーロッパのバイクを思わせる細身のラインは、鍛え抜かれたムダのないアスリートのようなボディです!あぁーカッコいい。。正直自分でグラストラッカーを見ていても「カッコいいー」と思っています!
グラストラッカーの車高は「745mm」、グラストラッカー・ビッグボーイは「785mm」ですから、身長を気にせずに安心して運転できます。管理人も身長低いですが、全然問題なく運転できます。(161cmです。。)また重量は130kg、ビッグボーイが133kgとバイクの中では軽量の方ですので、ハンドルの切れはとてもよいです。ただ、ハンドル幅が広いのでその分、最小回転半径が広いので、小回りはよくないかも・・です。
まずはノーマルマフラーの動画をどうぞ
ノーマルマフラーと言えど、好きな人は好きな音ではないでしょうか。
まず前提として、グラストラッカーは派生のビッグボーイ含め、全年式問わず単気筒エンジンです。
よって、熱効率や燃費が良く、構造も簡単で安価、メンテナンスしやすいと大きなメリットがあるのですが、一つのシリンダーで全てを賄うため、音と振動が大きくなりやすいという特徴もあります。
動画でもわかる通り、ノーマルマフラーでもそれなりのボリュームで鳴っているのがわかります。
2008年にグラストラッカー(通常版)、2009年にビッグボーイの価格が改定で上昇しましたが、中古などの市場を見るとまだまだ「安価でファッショナブル、遊べる」のイメージが定着しているグラストラッカー。
以上のことから、安価なものだとウェットで割れやすいカーボンなどは避け、スチールやステンレスなどのマフラーへの交換がまず視野に入ってくると思います。
呉工業 耐熱ペイントコート ブラック (300ml) 金属パーツ用耐熱塗料
スプレータイプの耐熱、防錆剤。
スチールタイプの天敵はなんといっても錆。
安価でバリエーション豊富、音も悪くなく選択肢の多いマフラーですが、他の素材と比べるとどうしても錆が弱点となります。
しかし耐熱と防錆を兼ねた塗料も広く普及しているので、尻込みする必要はありません。
メンテナンスを自分の手でしっかり行っておくと、改造や他のバイクに手を出す時に経験が活かされます。
ホルツ サビチェンジャー
こういった商品も。
既に錆がきてしまった場合でも、直接塗布して防錆できるものもあります。
デイトナ マフラーステンレスエキパイ焼け取り剤
ステンレスの弱点である焼け対策には必須。
ステンレスのマフラーを採用する場合は焼け取り剤を用意しておきましょう。
好評を博しただけはあり、グラストラッカーのマフラーは様々な素材のものが出ていますが、それぞれにあったメンテナンス用品も同時にしっかり検討しておきましょう。
備えあれば患いなしです。
グラストラッカーはオフロードを意識したデザインではありますが、軽量でガソリンメーターもなく、シートも長時間には向かないという評価が多いため、本格的なオフロードには向きません。
250ccに求める方はそれほどいらっしゃらないと思いますが、最高速も出ないので高速も厳しいです。
なので、「街中で安価に遊ぶこと」がメインになると思います。
交換するならグラストラッカーの単気筒に目をつけ、音量を活かすマフラーを選びたいところです。
基本的に歯切れのいい音が鳴るので、マフラーの効果を最も実感しやすいかもしれません。元々使用目的が限られているバイクでもあるので、性能変化などの面は割り切ってしまってもいいでしょう。パーツも多く流通していて、グラストラッカーはマフラー交換のメリットを味わう、気軽に挑戦できる一台と言えます。
ただ、元が大きい音なので、想像以上にうるさくて多少迷惑になってしまう。また振動が大きくて疲れる、というリスク面も考えておく必要があります。
細身で活動的な印象を与えるグラストラッカー
特性を活かしたマフラーを選択したいところです。
ノーマルでもエンジン、マフラー音はとても刺激的です。力強いのに激しくないエンジン音はグラストラッカーのマフラーで更に重低音になります!単気筒エンジンの歯切れの良さが最高ですね。特に街乗りで多用する中低速域でのパワー、トルクのセッティングとなっていますので、毎日の通勤でも心地よいエンジン音が楽しめます。
グラストラッカー、グラストラッカー・ビッグボーイとも、ガソリンメーターが付いていませんので、ガソリン残量がわかりません!!給油してからのガソリン使用量に注意してガソリン残量を計算しておきましょう!迷ったら給油です!特にツーリングの際は注意が必要です。リザーブタンクは1Lしか入りませんので注意が必要です。管理人はバイクを揺らしてタンクのガソリンの残量を確かめてます。ただ市販のトリップメーターも取り付けられますので、心配な方はトリップメータをつけましょう。
ACTIVE スーパートラップ
お馴染みのマフラーをビッグボーイで。
歯切れの良さを活かせる相性だと思います。
近寄ってきた時の音がいかにもバイクらしい、素朴なマフラーですね。
ヨシムラ オーバルマフラー
小柄なグラストラッカーと侮られない確かな存在感。
聞いていて心地よい低音が響きます、迫力が圧倒的。
ヨコタ メガホンマフラー
スマートなデザイン。
中~高めの音もしっかり出るようなマフラーです。
それでいて歯切れも良く優秀ですね。
WirusWin ショートマフラー
実にコンパクトなサイズ。
小さく目立たないながらも頼もしい音が出ます。
ガレージT&F トランペットマフラー
こんなのもあります。
名前の通り高めの音がしっかり刻まれるマフラーです。
遠くからでも結構わかるので注意喚起の力も十分ありそうです。
いかがでしたでしょうか?
長年親しまれてきたグラストラッカーだけあり、中古やマフラーの選択肢が少なくて困るということはなく、商品選択の幅が実に広いバイクです。
使い道に上限があるものの、スリムで軽いグラストラッカーの車体は女性の方にも無理がなく、街中で遊ぶモーターサイクルとしてぜひご一考して頂きたい一台です。
グラストラッカーとそのマフラーについての記事、ご覧いただきありがとうございました!