2016/02/13 更新
バイク?車?両方の良いとこ取りのトライク!必要な免許は?
あのバイク、ヘルメット被ってない!と思ったら、アレ?三輪!?そんなバイクのような乗り物、見たことありませんか?それは、トライク!今回は、そんなトライクと、トライクに乗るための免許を調べました。トライクに乗るために必要な免許って?
日本でトライクとされるものは、乗員がボディで覆われず、運転席はまたがり方式でバーハンドルを備えた車両、とされています。また、荷台を有するものはトライクではなく小型三輪自動車として扱われます。
普通自動車免許で乗れるトライク
トライクのメリットは?
たまに見かける3輪のバイクのような乗り物。トライクは、3つの車輪が車両中心線に対して左右対称な二等辺三角形に配置されたオートバイのことです。2輪のバイクと比べると、停止していても車体が自立し、低速走行が可能です。また、屋根やドアなどを付けることも可能です。
普通自動車免許で乗れるトライク
トライクのデメリットは?
安定性のあるトライクですが、その大きさからバイクの感覚で乗っていると、誤って他の車両に接触してしまう危険があります。
また、4輪ほどの安定性はなく、2輪車ほどの走行性は無いので、カーブ時には遠心力と慣性の力の影響で転倒しやすくなります。
普通自動車免許でOKでも
操作性は異なります。
実は日本には車に関する法律が2つあります。『道路交通法』と『道路運送車両法』です。前者は免許などに関わる法律で、後者は登録などに関わる法律です。トライクの解釈は、この2つの法律で少し異なります。
しかし、このおかげでトライクは車とバイクの良いとこ取りができるんです。
では、トライクについて詳しく見ていきましょう。
トライクは、実は普通免許があれば乗れるんです。これは免許に関わる道路交通法では、「普通自動車」となるからです。逆に、トライクは二輪の免許では乗れません。
しかし、二輪の免許を持ってなければ乗れないトライクもあります。これについては後にご紹介します。
普通自動車免許のイメージ
普通自動車免許で乗れるトライクですが、もちろん、AT限定の免許では乗れないトライクもあるので、購入の際には注意が必要です。
現在、日本の法律ではトライクに特化した法律が無いため、『道路交通法』と『道路運送車両法』では扱いが異なります。
道路交通法では
・一般道での法定速度は60㎞/h。
・高速道路では定最高速度は80㎞/h。
・普通自動車として扱われるので、普通自動車以上の免許が必要。
普通免許で乗れるトライク
道路運送車両法では
・排気量が250㏄を超えるものは側車付オートバイとなり、車検が必要。
・排気量125㏄超~250㏄以下のものは側車付軽二輪となり車検は不要。
・排気量50㏄以下のものは、要件を満たしていれば原動機付自転車、満たしてなければミニカー。
普通免許で乗れるトライク
250㏄以下で車検も不要
トライクは保険も税金もバイクのものが適用になります。ナンバープレートもバイクのものです。
つまり、トライクは普通自動車なので、普通自動車免許があれば運転できます。そのため、ヘルメットの着用義務はありません。しかし、車両法では二輪車になるので車庫証明やシートベルト着用義務なども無い、ということになります。
250㏄以下なら車検は不要。でも普通免許で乗れるトライク。でも、例外があります。以下の要件を満たすトライクは、二輪の免許が必要になります。
普通自動二輪の免許
・3個の車輪を備えるもの。
・車輪が車両中心線に対して左右対称の位置に備えられているもの。
・同一線上の車軸における車輪の接地部中心の間隔が460㎜未満であるもの。
・車輪および車体の一部、または全部を傾斜して旋回する構造を持つもの。
しかし、トライクのほとんどは安定性を持たせるために、車輪の間隔は広く取られています。460㎜と言うのはかなり狭く、この要件を満たすトライクはほとんどありません。
また、ほとんどのトライクは、車体を傾斜させて旋回するものではないのでこの要件からも外れます。この要件に当てはまる主なトライクはイタリアピアジオ社製のトライクです。
イタリアピアジオ社製
ピアジオMP3Yourban300
普通自動車免許では乗れません。
これらの要件を満たすトライクを運転するときには、排気量に応じた二輪の免許が必要です。
普通自動車免許で乗れるトライク
街中でちょっと目立つ存在のトライク。普通免許で乗れて、排気量を選べば車検もいらない、便利な乗り物ですね!普通自動車免許で運転できるので、ヘルメットの着用義務はありませんが、高速道路を走る時などは、ヘルメット着用をおすすめします。
自分の免許で楽しめる幅が広がるのは嬉しいですね!