2016/05/08 更新
バイクのシフトダウンを制する者がバイクを制す?!本当ですか?
バイクのシフトダウンはバイクの運転技術の中でも大切な項目です。安全に直結する項目ですし、このバイクのシフトダウンなくしてブレーキや加速は十分に得ることができないでしょう。この記事ではバイクのシフトダウンについてご紹介していきます!
バイクのギアは基本的には3種類の動きでなっています。一つ目はNです。ニュートラルとも呼ばれており、ギアが入っていない状態を指します。
このニュートラルにしておけばエンジンブレーキがかからずに移動させやすいと言えます。
ギアの2種類目はギアのシフトアップです。これは速度に合わせてギアを挙げていく訳ですが、エンジンの回転数に合わせてシフトアップしていく必要があり、あまりにも早いタイミングでのシフトアップは加速力不足やエンジンがかぶることにもつながります。
シフトアップする最適なタイミングを学んでおかなければなりません。
車種別にシフトアップのタイミングがありますので、タイミングはあくまでも感覚でつかむ必要があるかと思います。この記事ではバイクのシフトダウンについて考えていきます。
バイクのシフトダウンはシフトアップの逆の事です。
バイクのシフトダウンには目的が2つあります。1つは減速する時です。バイクのシフトダウンにはエンジンブレーキを使用することが関係してきます。
ブレーキの力と前後輪のブレーキの力を活用してバイクの車体を停めることができるのです。
バイクのシフトダウンの役目のもう一つはスピードを上げたい時です。矛盾しているように感じるかもしれません。なぜバイクのシフトダウンをしているのにスピードを上げることができるのでしょうか?
より大きな駆動力を得ることができるのでシフトダウンが加速につながります。
5速から6速にギアを入れて間もないころに、カーブに差し掛かりスピードを落としていきます。その後、ゆっくりと6速のまま加速していきます。これはあくまでも自然なシナリオです。
ゆったりとした加速では危険が伴い、また十分な加速力が得られないことがあります。
この場合にはバイクのシフトダウンを行い、一速低いギアの駆動力を活用して短期間でも加速を行い、目的を果たしたらシフトアップするという方法です。
さてバイクのシフトダウンの主な目的について考えていますが、減速という目的について考えましょう。
バイクのシフトダウンによって、バイクのスピードを落とすことができます。
もちろん前後輪のブレーキを併用することは絶対条件になります。バイクのシフトダウンの基本原則は急激にシフトダウンをしないという点でしょう。
減速はブレーキだけで行うと危険です。必ずシフトダウンを併用しましょう。
例えば、6速から3速まで落としていく時に、一気に3足分落とさないという点です。なぜならバイクのシフトダウンを急激に行い続けていけばやがて、変速ショックによるエンジンの寿命が短くなってしまうからです。
バイクのシフトダウンを急激に行うデメリットの1つとして、変速ショックがあります。例えば今まで時速60kmで走行していたところを想像してみてください。
このショックはライダーを前のめりにさせる大変危険なものです。
急に30kmにバイクをシフトダウンさせたらどうですか?体はまだ60kmのスピードに乗っているのに、バイクだけが急に30kmに減速する訳です。体だけが前のめりになる理由はそこにあります。
ブレーキを急いでかけなければならない場合には、バイクの車体を前後輪のブレーキだけで止めるのは至難の業です。
そこにバイクのシフトダウンによって生じるエンジンブレーキが相まってバイクは早く、そして安全に止まることができます。
バイクのシフトダウンなしに前後輪のブレーキだけで止まろうとするのは危険です。
バイクのシフトダウンの際も、シフトアップの際も基本的にはクラッチを切る時間は基本的に短い方が良いでしょう。間延びすると次のギアへの変換が間延びし、目的が達成しにくくなるからです。
いかがだったでしょうか?
このバイクのシフトダウンは大型に乗る前に50ccであらかじめ練習しておくこともできますね。
バイクのシフトダウンについて考えてきました。
バイクのシフトダウンは車体によって特性がありますので必ずしも同じクラッチ感ではありません。バイクのシフトダウンによって生まれる力も、バイクのシフトダウンの時に減速や加速の体感も異なるでしょう。
バイクのシフトダウンと前後輪のブレーキの使い分けも合わせて慣れていくことが知恵の道かと思います。バイクのシフトダウンは奥が深く、一朝一夕には行きませんが、慣れていけば必ず役立つ基本スキルとなるでしょう。