名門ロータス!F1でも活躍している歴史あるコンストラクターです
2016/11/29
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2016/02/04 更新
2015年のF1は、エンジンサプライヤーのホンダが復帰。伝説のマクラーレンホンダがカムバックしました。F1ファンにとって、マクラーレンホンダ名は特別なものがあるだけに、自然と期待も高まります。今季F1での、マクラーレンホンダの奮闘を振り返ります。
マクラーレンホンダ F1黄金時代
Aセナ選手のドライブで、F1グランプリの勝利を重ねるマクラーレンホンダ。
マクラーレンホンダの名が、なぜF1界にとって特別なのか?
それは過去の黄金時代があるからです。
ホンダは第2期F1参戦するさなか、1988年にマクラーレンとタッグを組みます。
その年、16戦中15勝という、
圧倒的な速さでドライバーズ&コンストラクターズのチャンピオンを獲得しました。
アイルトン・セナ選手、アラン・プロスト選手、
ゲルハルト・ベルガー選手といった名だたるトップレーサーが、
勝利を積み重ねていったのです。
F1 マクラーレンホンダ MP4-30
2015年のF1グランプリに投入したマクラーレンホンダ MP4-30。
ドライバーはジェンソン・バトンが残留。フェラーリからフェルナンド・アロンソが2007年以来のチーム復帰。前年、レギュラードライバーだったケビン・マグヌッセンはリザーブドライバーとなった。 また、パワーユニットは20年間使用し続けたメルセデスから予定通りホンダへと変更された。ホンダのF1復帰は2008年以来、マクラーレンがホンダエンジンを搭載するのは1992年以来となる。
マクラーレンは20シーズン戦ってきたメルセデスと提携を解消。
2015年から復帰するホンダとコンビを組むことを決めました。
あのマクラーレンホンダがF1グランプリシーンに帰ってきたのです。
否が応でも、かつての黄金時代を連想するのは当然の話です。
ホンダは回生エネルギーシステムを搭載した、
RA615Hというまったく新しいパワーユニットを開発。
マクラーレンは前年度からさらに進化したMP4-30を投入し、
新生マクラーレンホンダでF1グランプリを戦います。
F1 マクラーレンホンダ ドライバー
2014年までフェラーリに在籍したフェルナンド・アロンソ選手がF1マクラーレンホンダチームに移籍しました。2度のチャンピオン経験がありますが、ここ数年はチームの不振にあえぎ、好成績をなかなか残せません。彼は新生マクラーレンホンダに賭けて、再びチャンピオン獲得を目指します。
カーNo.14
F1 マクラーレンホンダ ドライバー
前年度に引き続き、ジェイソン・バトン選手がレギュラードライバーとして残留しました。クレバーな走りが得意で、彼もチャンピオン経験があるトップレーサーです。
カーNo.22
ガレージに収まる F1マクラーレンホンダチーム
F1のシリーズ戦がはじまる前に、公式テストが行われました。マクラーレンホンダは度重なるトラブルで、暗雲が垂れ込めます。
F1グランプリが開催される前に、事前に公式テストの場が設けられ、
規定した期間内でサーキットでテストできる機会が与えられます。
しかし限られた時間の中で成果を上げる必要があるのですが、
マクラーレンホンダはトラブル続きで、なかなかマシンのセッティングが進みません。
徐々にライバルチームに対して、
マクラーレンホンダ F1チームは遅れを取ります。
マクラーレンホンダ、開幕戦はなんとか完走!
ジェイソン・バトン選手がマクラーレンホンダを果敢に操り、ゴールまでF1マシンを導きました。
十分なテストができないまま、F1開幕戦を迎えたマクラーレンホンダ。
さらにレギュラードライバーのフェルナンド・アロンソ選手が、
テスト中の事故で欠場するという度重なるアクシデントがありました。
代わりに出場したケビン・マグヌッセン選手でしたが、
スタートですらきずリタイヤに追い込まれました。
絶体絶命の中でジェイソン・バトン選手にマクラーレンホンダを託すことになりました。
彼の持ち味であるクレバーな走りが功を奏し、見事完走。
結果は11位でしたが、これからデータを収集し、
マシンの熟成が進めば上位進出の可能性も見えてきます。
リタイヤを繰り返すマクラーレンホンダF1
コース脇に止まったマクラーレンホンダ。コースマーシャルの手を借りず、自力で押すフェルナンド・アロンソ選手です。
フェルナンド・アロンソ選手も回復し、
ポイントを獲得できるようになったマクラーレンホンダF1ですが、
しかしF1の世界はそう甘くありません。
ライバルチームはさらに進化し、より競争も厳しさを増していきます。
その結果、マクラーレンホンダの2015年F1通算ポイントは27。
ランキング9位でシーズンを終えました。
2016年はMP4-31を投入するマクラーレン
シャシーのポテンシャルは申し分ないマクラーレン。コーナリング性能に関しては、十分に戦えるレベルにある
パワーユニットの熟成が急務 ホンダ
失速の原因となったホンダ製パワーユニット。2015年度はクーポンを駆使し、アップデートを繰り返したが、期待できるほどの成果が上げれずに下位に沈んでしまいました。しかし2016年は大幅なパワーアップを達成したというニュースもあり、復帰1年で経験を積み、今年こそ飛躍を誓います。
現在のF1マシンは、エネルギー回生システムやターボユニットなど、
構造が複雑になっています。
さらに高速で走るF1マシンは、空力性能も重視しなければいけません。
そのためパワーユニットを搭載するスペースは狭くなり、
カウルの中はまるでジグソーパズルのように、
内部のシステムがぎゅうぎゅう詰めになっているのです。
エンジン本体やターボユニットは高温になるため、
コンピューターやセンサーなども熱源にさらされているわけです。
さらには走行中の路面から受ける衝撃、振動、横Gなど
複雑なメカは非常に過酷な環境に置かれています。
そんな中でパワー、信頼性、燃費も追求されます。
競争の激しい現代のF1で勝ち抜くのは並大抵のことではありません。
とはいえマクラーレンホンダは、
F1での勝ち方をよく知っているコンビであることは間違いありません。
この先の未来、再びかつての栄光を取り戻し、
強いマクラーレンホンダが復活してくれることを期待しましょう!
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