名門ロータス!F1でも活躍している歴史あるコンストラクターです
2016/11/29
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2016/06/23 更新
F1の中でも伝統的なモナコグランプリ!F1世界選手権のシリーズ中で唯一毎年行われるレースであり、しかも公道を閉鎖してレース会場にしてしまう、F1の中でも特殊なモナコグランプリを初心者に分かりやすく解説してみたいと思います。
F1モナコGP。名前だけ聞いたことがある方や、モナコ公国だけ知っている方も多くいることでしょう。
そんなモナコ公国で行われる大イベント!F1モナコGPはシリーズの中でも独特の雰囲気を持っています。今回はF1モナコGPの魅力に触れてみました。
F1とは、正式名『FIA Formula 1 World Championship ”開催年の西暦”』の略称で国際自動車連盟(FIA)が主催し、FIAが開催する中でも最高峰の自動車レースです。
2016年現在、F1への参戦チームは11チーム・22台が参戦しています。
では2016年の参戦チームをご紹介して行きましょう。
チーム名:メルセデス(MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team)
ドライバー:ルイス・ハミルトン(イギリス)、ニコ・ロズベルグ(ドイツ)
チーム名:フェラーリ(Scuderea Ferrari)
ドライバー:セバスチャン・ベッテル(ドイツ)、キミ・ライコネン(フィンランド)
チーム名:ウィリアムズ(Williams Martini Racing)
ドライバー:フェリペ・マッサ(ブラジル)、バルテリ・ボッタス(フィンランド)
チーム名:レッドブル(Red Bull Racing)
ドライバー:ダニエル・リカルド(オーストラリア)、ダニール・クビアト(ロシア)
チーム名:フォース・インディア(Sahara Force India Formula One Team)
ドライバー:ニコ・ヒュルケンベルグ(ドイツ)、セルジオ・ペレス(メキシコ)
チーム名:トロ・ロッソ(Scuderia Toro Rosso)
ドライバー:マックス・フェルスタッペエン(ベルギー)、カルロス・サインツ(スペイン)
チーム名:ルノー(Renault Sport Formula One Team)
ドライバー:ジョリオン・パーマー(イギリス)、ケビン・マグヌッセン(デンマーク)
チーム名:ザウバー(Sauber F1 Team)
ドライバー:フェリペ・ナスル(アラブ)、マーカス・エリクソン(スウェーデン)
チーム名:マクラーレン・ホンダ(Mclaren Honda)
ドライバー:フェルナンド・アロンソ(スペイン)、ジェンソン・バトン(イギリス)
チーム名:マノー(Manor Racing)
ドライバー:パスカル・ウェーレイン(ドイツ)、リオ・ハリアント(インドネシア)
チーム名:ハース(Haas F1 Team)
ドライバー:ロマン・グロージャン(スイス)、エステバン・グティエレス(メキシコ)
チーム名を見ていただくと予想出来るかと思いますが、車メーカーが出しているチームや、F1の為に作成されたチームと多種多様です。
F1はポイント制で年間トータルポイントでシリーズの勝者が決定します。ポイントは、ドライバーに与えられる”ドライバーズポイント”と、チームに付与される”コンストラクターズポイント”があります。
2014年は最終戦のポイントが2倍になっていましたが、2015年から最終戦2倍システムが解除されそれ以外、現在は2010年からポイントシステムは変更されていません。
1位-25Pt,2位-18Pt,3位-15Pt,4位-12Pt,5位-10Pt,6位-8Pt,7位-6Pt,8位-4Pt、9位-2Pt、10位-1Pt
上の貼り付け画像をご覧ください。どのチームもほぼ一緒の形なのがお分かりになるかと思います。これはFIAが取り決めた”テクニカルレギュレーション”と言い、F1で使用するマシンの構造を全て取り決めた技術規約が関係しています。90ページにも及ぶ細かなルールが記載されています。
細かいルールがある中、各チームはどのように他チームと差別化を図っているのかと言うと、それはチームエンジニアが考えるセッティングやドライバーのテクニックや戦略です。
テクニカルレギュレーションの他、走行時のマナーを決めたスポーティングレギュレーションもあります。
さあ、簡単にF1とは何か?を説明してみました。これからF1のGPの説明を今回ご紹介していきたいモナコGPを中心に説明して行きたいと思います。
モナコGP。初開催は1929年。第2次世界大戦前後を除いては毎年開催ています。また、コースはモナコ公国のモンテカルロ市街地コースで公道を閉鎖し、毎年同じコースで行われているのはモナコGPだけ!
F1モナコGP開催地のモナコ公国は、人口約3万人の世界で2番目に小さい国。F1開催時期にはなんと人口の約7倍の20万人が訪れます!
モナコは租税条約が結ばれている国の為、移住者の大半は億万長者です。そのため、モナコのGDPは69憶ドルを超え、世界銀行が調べた所、1人辺りの総所得は国連加盟国の非自治地域中トップクラス!
通常F1はサーキットで行われており、何回かお話もさせていただいていますが、モナコGPは公道をレース会場とします。
F1は原則305Kmを超える最少周回数で競われますが、モナコGPでは公道のとても狭い道を走行するため260Km、1周3340mの距離を準備に6週間、撤去に2週間もかけ、FIAに支払う開催料も国がスポンサーに加わるのは珍しく、モナコ公国を始めとする多くの財政会が協力する大イベントとなっています。
F1の他GPは通常金曜日が初日とされるが、モナコGPにおいて金曜日は休日とし、キリストの復活際の関係で、木曜日から開催されるのが習わしとなっています。
モナコローズヘアピン
F1の1GPごとの流れを説明します。
初日:フリー走行
2日目:フリー走行&予選
※予選でタイムが速いものから決勝時に前からのスタート位置獲得
3日目:決勝
上部テキストの、1GPの流れをご覧ください。2日目のタイム順で3日目のスタート位置が変わってくるのがお分かりになるかと思います。
モナコGPは何度も申し上げておりますが、上画像を参照に、普段は片側1車線向かい1車線の計2車線の公道市街地をレース会場としているため、サーキットと比べ非常に狭いコースとなってます。
F1は高速で走るように設計されているため、モナコGPのような狭い道では非常に前の車を抜くのは困難なコースとなります。
つまり、3日目の決勝スタート位置は特に重要なレースと言えるでしょう。
ポールトゥウィン(スタート位置1番目のドライバーがそのまま優勝すること)もモナコGPは珍しくありません。
モナコGPはロイヤルファミリーが出席します。表彰式も大公の御前で行われ、他のレースではあまり見られない光景です。
そのため、F1の中でも独特の表彰式ルールがあります。
①.勝者上位3名はロイヤルボックス(ロイヤルファミリーの観覧席)の前でマシンを停めます。
②.上位3名は大公の前の表彰台ではなく表彰ステージへ上がり、大公からトロフィーを受け取ります。
③.シャンパンファイトは表彰ステージの上で行ってはいけません。大公より高い位置は失礼とされているため、一度表彰ステージを降り、コースに向かってシャンパンを開封しなければなりません。
どうでしょう?通常のF1GPとは風変わりで、初心者でも楽しめるポイントがお分かりいただけたかと思います。
モナコGPで際立って目立ったドライバーや歴史をご紹介します。
モナコで過去に3勝以上上げ、特に際立って優秀なドライバーは『モナコマイスター』という称号が与えられます。モナコマイスターの称号を手にしたドライバーは以下になります。
≪3勝≫
スターリング・モス、ジャッキー・スチュワート、ニコ・ロズベルグ
≪4勝≫
アラン・プロスト
≪5勝≫
グラハム・ヒル、ミハエル・シューマッハ
≪6勝≫
アイルトン・セナ
やはり、いるトン・セナは強いですね。彼の名前だけ知っている方も多いのではないでしょうか。
F1自体危険なスポーツですが、モナコGPはコースが狭く、観客も海も近いため特に危険なコースとも言えるでしょう。
どれだけ危険か知っていただくために、目立ったクラッシュの歴史をご紹介します。
●1952年
スポーツカーレースとして開催された際に、ルイジ・ファジオーリがトンネル事故で入院。入院先の病院で死亡。
●1955年
アルベルト・アスカーリがコースアウトし海へ転落するも、救助される。
●1965年
ポール・ホーキンスのマシンもアルベルト・アスカーリと同様海へ転落。
●1967年
シケインでロレンツォ・バンディーニのマシンが炎上し、救出に時間がかかり火傷でより3日後に死亡する。
●1994年
カール・ヴェンドリンガーのマシンが予選中に、シケインのバリアに激突し、一時意識不明。
ご紹介したクラッシュの内容は特に目立ったものだけを挙げており、この他にもクラッシュはまだまだ沢山あります。
別のGPですが、1994年のアイルトン・セナの死亡事故以来、ドライバーを守る対策は強化されており、セナ以降にドライバーの死亡事故は起きていません。
しかし、意識不明のクラッシュや骨折、観客にマシンが突っ込む等の死亡事故は起きています。
F1はとにかくお金がかかります。トップチームでも年間4憶ドル。下層チームでも5000万ドルかかる為、資金面で苦しいチームは、ドライバーもスポンサーとなっているチームもあるようです。
個人的見解ですが、お金があるチームが勝てると言ってもない気もします。
ですが、F1には独特の魅力があります。今回のモナコGPをご紹介したきっかけから、F1に興味を持っていただけると幸いです。
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